2013年9月1日日曜日

初めての手紙

私は鳥取県の老人保健施設に勤務している5年目の作業療法士(OT)です。



就職したての頃は、自分に自信がなく、その人にとって大切な作業が実現できるように関わっていきたい!という想いはあったのですが、中々それが出来ずに、辛く苦しんでいました。


しかし、色んな方との出逢いがあり、「作業療法をして作業療法士になっていく」という言葉を胸に、ADOCを使っていく中で、少しずつ変わっていき、今では「作業療法って楽しい!」と心から思える自分がいます。


いつかは尊敬する大好きな琉球OTさん、侍OTさん、ちびっこOTさん、MeganeOTさん、鳥人OTさん、ADOC OTさん達のようにBlogをこっそり始めたいな♪っと思っていました。
「自分なんかがBlogを書いてもいいのだろうか…」と思っていたところ、ポンッと背中を押してくださり、一歩踏み出しました。







一昨日、みんなのリハプランでアップした「ポンポン作り」「片手でマフラー作りの片麻痺のデイケア利用者様から手紙をいただきました。


「息子にみんなのリハプランをみてもらい、文面も良く分かるようにしてあるし、おふくろは良い先生に逢えて幸せ者だといってくれました。今は毎日がマフラー作りで頭がいっぱいで楽しいです。口で言っても良いですが、涙が先に出て話も出来ませんので、昼休みに走り書きにて御免なさい。家で書くともっと上手に書けますけど(ウヌボレ)。今後とも宜しくお願いいたします。」

と書いてありました。


老健に勤めて、初めて利用者さんからいただいた手紙。


みんなのリハプランをご家族に紹介し、息子さんから褒められ、更に大切な意味のある作業であるマフラー作りを生活の中で楽しんでおられる利用者さん。

左片麻痺になり13年間ずっと大好きだったマフラー作りが出来ていなかった方。
脳梗塞になる前まで編んでいた、編みかけのマフラーを見させていただいたときは、何とも言えない気持ちになりました。



13年間の時が止まったマフラー 


ポンポン&マフラー作りを通して、今まで交流がなかったデイケア内での手芸仲間も増え、大好きなひ孫さんにプレゼントする楽しみ、夫が大切に着ていたセーターをほどいて作る素敵なマフラー。

完成したマフラーを担当ケアマネージャーや担当看護師に嬉しそうにみせる姿は、以前と違ってキラキラ輝いていました。

また、県外のOTさんから、みんなのリハプランの片手でできる手芸をみて、実際変わってきている利用者さんがいる!という報告を受けた事をお伝えすると、「誰かの役に立って嬉しい!!」と喜びも感じておられます。



片手で13年ぶりに編んだマフラー

この方と関わっていくうちに、大切な作業の種はいつか芽となり、素敵な花が咲く♪ということを学びました。

これからも少しずつ、一歩一歩成長していきたいと思います。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。







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