2014年1月1日水曜日

明るく 素直に あたたかく

新年あけましておめでとうございます。

今年も宜しくお願いいたします。


昨年9月にblogをはじめて約3ヶ月。

あまり投稿はできていませんが、blogを読んでくださる方、いつもありがとうございます。


私はまさか自分がblogを始めるだなんて思ってもみませんでした。

blogをしておられる方は作業療法に対して知識がとてもあり、色んなことを発信しておられるスゴイ方で、そのようなblogをみて少しでも学んで行こう!!と思っていました。

作業療法に対して私は知識がみなさんのようにあるわけではありません。
私のblogを読んでくださっているみなさんの方が何百倍も何千倍も知識があると思います。

blogをはじめてから、極少数の人からは、なんか良い作業療法士ぶってるよね…と言われることもあり、開始早々blogをするのはやめよう…と落ち込んでいました。

自慢しているんじゃない?なんか頑張ってるアピールしてるよね…などと捉えられる方もいるかもしれません…


私がblogをやろう♪と踏み出したのは、老健で働く作業療法士として素朴に感じた事などを色んな方と共有したいなと単純に思ったからです。

こんな自分でも、読んでくださる一人の方に想いが届いたらいいなと。

blogやったら?と背中を押してくださったり、落ち込んだときに支えて下さったADOC projectのメンバー、そして「種まきOT」と名付けてくれた大好きな作業療法士さん。

ありがとうございます。出逢えてよかったです。





新年最初にお伝えしたいのは、あるショートステイの利用者さんとの関わりです。


定期的に老健のショートステイを利用される方は何人もおられます。

そのうちリハビリテーションを受ける方もいます。

最近はショートステイの利用者さんを担当する頻度が多くなってきました。

短期間しか関わることができないので、生活歴などを聴きながら

関わっていくのは時間との戦いだと…少し大変と思う事もありました。



ずっと生け花の先生をしてこられた利用者さん。


「もう病気をしてから十年以上花には触れていません。
家族には、生け花の先生をしていたのに人が家に来て生け花をみたとき、変だと思われたらいけないから…といわれ、道具を全部捨てました。
でもこの写真だけは自分が生け花をしてきた証として捨てれなかった唯一手元に残した写真です。
あなたが初めて私の人生を聴いてくれました。あなたに見てほしい。みてくれる?」

そう言って、私に写真をみせてくださいました。

生け花をしてきた証



写真をみせていただいたとき、この方らしさがでている素敵な生け花だと思いました。


リハビリのプログラムは自動運動、筋力強化、立ち上がり練習、立位バランス練習、歩行訓練、大切な作業である生け花。

約20分とリハビリテーションの時間は限られています。

初めに生け花を評価したとき、そばについていなくても、ハサミを使用して安全に生け花をすることができるとわかったので、リハビリテーション室にて道具をセッティング。あとはご自分で好きなだけお花に触れる時間を提供していました。

また、アルバムを作り、生け花をされているイキイキとした姿をご家族様にもみていただきました。

担当のケアマネージャーの方がそのアルバムを家でみられ、「Aさん、とっても嬉しそうにアルバムを家でみてたわよ。本当に良い関わりをしてくれてありがとう。」と声をかけてくださいました。

この方にお会いして話をする中で印象的だった言葉は

「花に触れさせてくれてありがとう。
花に触れる事なく、このまま人生を終えていくかと思っていたけど、あなたと出逢えてよかった。生け花をすることを反対していた家族にも褒められました。とっても嬉しかった。」

最終的には作業療法士が関わらなくても、大好きな花に触れる時間が日常生活の中で自然にできたらいいな。

まだまだ黒子にはなれていない私ですが、今後とも、おひとりお一人違う大切な作業に触れて、利用者さんからたくさん学んで成長していきたいと思います。


そして、幸せの種をまいていけれるような作業療法士になりたいです!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。